ソラニン/浅野いにお

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優れた作品ほど、“自分”を見せてくれるものじゃないかと思う。

浅野いにおの漫画『ソラニン』に描かれているのは、今の日本ならどこでも見られそうな、どうってことない人たちのどうってことない日常だ。なのに…なのか、だからこそ…なのか、そこに感動が生まれる。とても感情移入しやすい。今の日本という社会に暮らす、自分と同世代くらいの人物の誰もが持ってそうな感情や考え方を、リアルに反映させているせいだろうか。

なんでもない日常の中にある小さな喜び、慣れてしまっていつの間にか気付かなくなっている奇跡、当たり前であることの幸せ、そういうものに気付かせてくれる。そんな作品は、今まであまり出会った覚えがない。

しかし、“感動”の一部は受け手側の感情のルーツとなるアイデンティティが担う。なんでもない日常に感動を見出すことができた、自分を発見できたのは嬉しい。…発見ではなく、再会なのかもしれない。まだ世界に慣れていない頃、裸に近い心との。

ソラニンは映画化も決まっているそうだ。
漫画は売れると、すぐ大衆というベルトコンベアーに乗せられて、映画化だのアニメ化だのという工程に運ばれていく風潮があるけれども、その現象自体はともかくとして、作品にそれだけ人を動かす力があるということなんだろうと思う。


この作品を端的に表せる表現を考えていて、向田邦子の次の言葉がぴったりきた。
「人生に無駄はない。真剣に生きてさえいれば。」




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>再会

すてきな言葉の表現ですねe-420


2007/12/22(土) 23:08 | URL | (^−^) #-[ 編集]
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