コンセプト
2007-11-17 Sat 03:33
多くの人と場所と時間を越えて意見を交わせるようにということで、大まかなイメージをNに伝え、彼の遅くまでの奮闘の末、このブログの創設にいたりました。

 コンセプトは「絆」そして「融合」
ばらばらに散らばった人、もの、知識などを縁で繋いでいくこと。得たものを自分の分野で生かすことにより、新たなひらめき、ブレークスルーができたらと考えます。ジャンルは問いません。


On the Shoulders of Giants

 ニュートンは、言ったそうです。

私がさらに遠くを見ることができたとしたら、それはたんに私が巨人の肩に乗っていたからです。

と。(そこにはいろんな意味が含まれていたようですが)偉大な業績も、ニュートンが一人で成しえたものではなく、先人たちの功績があってこそ到達したものであるということです。巨人の肩の上に登るまでの努力、さらにその上での努力は並々ならぬものであったでしょう。

 僕らはまだ、ただの学生でしかありません。本当に楽な道を選べば、何も自分で考えなくてもいいし、何も自分で決定する必要もないし、また自分のした事に対して何も責任を取る必要はありません。でもそれでは、毎日が楽しくないでしょう。仕事をやらされていると感じて嫌になっている人もいるかもしれません。自分で考えて、行動するからこそ、責任は伴いますが、成功しても失敗しても頑張れるのではないでしょうか。

 大学での研究では、中学や高校の時とは異なり、答えは誰にもわかりません。こうなるであろうと予想をしても、全く異なる結果が出ることだってあるのです。もちろん大学生である僕らの研究のテーマは、先生がこの人ならこれが1年(大学院まで行く人なら3年)で卒論が書けるぐらいの内容だろう、ということで温めていた研究テーマを与えてくれます。僕らは与えられたテーマの中で必死に考えて、またその工程を学んで少し研究者という職業の人たちの仕事を垣間見れるのです。ひょっとすると、近くにいすぎて気付いていないだけで研究室の先生が巨人であるかもしれませんね。僕らの研究室も実はそうかもしれません笑。


小林秀雄 『文芸批評の行方』 抜粋

僕らの教養を宰領しているものは言うまでもなく科学だ。科学知識の普及が肉体的努力を軽減するとともに知的努力を制約させてくれるのはいいが、そういう事は、いつも人間的才能を機械的才能に代置するという危険な作業のうちに行われているのである。僕等はあらゆる簡便法の直中(ただなか)にいる。僕等の受けた学校教育を省みても、専ら人間が自然に直接質問を発する能力を鈍化させる術を教えて貰って来た様なものだ。



 人間が新しく作り出そうとしてる物質や材料、または人間が到底思いつかないような物質や材料を、実はすでに、植物や昆虫、深海魚、その他の生き物が持っているということがあります。今一度、自然を敬愛し、自然界から様々なことを学ぶ必要があるのだと思います。


金子みすゞ

「星とたんぽぽ」
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
 見えぬけれどもあるんだよ、
 見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
 見えぬけれどもあるんだよ、
 見えぬものでもあるんだよ。


  
 星やたんぽぽ以外でも、大切なものは眼には見えないことがよくあります。しかし、見えぬけれども存在し、また見えぬものでもあるんだという気持ちは大切にしたいです。


中原中也

「月夜の浜辺」
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちていた。

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちていた。

それを拾って、役立てようと
僕は思ったわけでもないが
月に向かってそれは放れず
波に向かってそれは放れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾ったボタンは
指先に沁み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾ったボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?



 実験で失敗したときも、同じことが言えると思います。そのボタンにこそ、幸運が宿っているかもしれません。


宮沢賢治
『銀河鉄道の夜』 抜粋

まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて、そら中に沈めたという工合(ぐあい)、またダイヤモンド会社で、ねだんがやすくならないために、わざと獲れないふりをして、かくして置いた金剛石を、誰かがいきなりひっくりかえして、ばら撒いたという風に、目の前がさあっと明るくなって、ジョバンニは、思わず何べんも眼を擦ってしまいました。



 このブログが、まだまだ小さな僕等を育てる寺子屋のような場所になるよう願いながら

 2007年11月17日 僕と弟といとこ達の成長の証である、伸長を測った時の引っかき傷がたくさん刻まれた太い木の柱を横目に、祖父母の家にて Tomo

12/1 追記

別窓 | Tomo | コメント:6 | トラックバック:0
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この記事のコメント
きたよー!
ハロー♪のぞきにきたよ☆
ニュートンの話いい話だね。
多分、研究室の先生って巨人なんだろうね。
私も今日教えてもらったことだけど、巨人の肩に乗るには多分、その巨人の功績の原理原則まで自分のものにする必要がありそうだよ。
何かをするには必ず型(例えばレポートの書き方にしてもそうだけど、何かしら型ってあるはず。)が必要で、その型には必ず原理原則も一緒に隠れていそう。順番の意味、その項目がある意味・・・。それを一緒に自分のものにした人が、それを応用していけそうな気がしたよ。
今日はそんなことをこのブログからも感じさせてもらいました。
なんでそうなってるんだろう、それをしたらどうなるんだろうっていう疑問をもつこと、その疑問の答えを自分のものにすること。をしようと思います☆
2007-11-27 Tue 07:43 | URL | あみ #-[ 内容変更]
なるほど
ナイスコメントありがとう!参加する人も増えてこうしていろいろ意見のやり取りができたらこのblogも創設した甲斐があります。

『型』は俺も最近すごく意識しているよ。
日本の古典芸能とか武道には必ず型があるもんね。「型にとらわれるな」ってよく言われることだけど、それは『型』がしっかり身についてる人に対して言えることであって、あみが言うように言葉にされていない原理原則をそのまま『型』として学ぶことによってとりあえず自分のものとして吸収して、あとは無意識の世界にもしっかり根付いた『型』をベースに、自分なりの解釈なり、新しいことを考えたりということを通して、『型』というものの中に含まれた、様々な原理原則が理解されてはじめて、『型』にとらわれずに応用できるということに繋がるのだろうね。いいものは残したり、改良が必要なことは改良をしたりでさ。このことは、普段の生活でもいろんなことに当てはまりそうだね。
もし良かったら、記事を投稿して頂きたいです。よろしく。
2007-11-27 Tue 10:04 | URL | Tomo #-[ 内容変更]
こんにちわ
こんにちは☆
素敵なブログに書き込みするのいろいろ
考えちゃいます☆
「星とたんぽぽ」いいですね。
大切なものって見えにくいんですよね。
見える今があるのは見えない過去があるからだったり。
見える今があるから見えない未来があるんだったり。
見えなかった大切なものに気づいた時を
大切にしたいです^^
では更新楽しみにしています☆


2007-12-26 Wed 19:55 | URL | すー #JalddpaA[ 内容変更]
ありがとう
コメントありがとうございます。
これからも興味を持ってもらえるような記事を書いていきたいと思うので、またブログのぞいてやってください。
金子みすゞの詩は読みやすいからお勧めですよ。ぜひ他の詩もチェックしてみてくださいね。
2007-12-27 Thu 00:34 | URL | Tomo #i2fTLCak[ 内容変更]
はじめまして^^
私、昨日のオープンラボに行きました。
ちゃんとGoogleで検索しましたよ^ω^
コンセプトもデザインもステキなblogですね。

私は『銀河鉄道の夜』が好きです。
遠くから見れば一筋に見える銀河帯も、望遠鏡で覗けば無数の星が見えてくるように、見えないけれど存在しているものってありますよね。そして、天の川が無数の星で成り立っているのと同じように、私たちの知識やら経験やらのかたまりは天の川のような美しい集合体となって輝くのかな〜って思います。私も昨日、研究室で学んだことで、また1つ星が増えましたよ。★彡このblogを通して、みなさんにも星がた〜くさん増えますように…^ω^ゞ
2008-06-22 Sun 13:57 | URL | ☆ようこ☆ #/pdu0RA.[ 内容変更]
コメントありがとう。
なかなかの詩人ですね。ひとつひとつの知識や経験は小さくて見えないですが、それらが集まってかたまりになることで初めて見えるようになるのかもしれませんね。

僕らとは違う分野を大募集中なので、よかったら記事も投稿してみてください。今自分が考える「環境」とかテーマでぜひ一筆。左の列にあるメールフォームから投稿できるので。文系のアプローチと理系のアプローチからさらに深い考察ができればと思います。
2008-06-22 Sun 19:58 | URL | Tomo #i2fTLCak[ 内容変更]
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